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2018 Lantern Festival
2018.03.24

“HELLO!” dear my friends

201803

遠くて近い我が友よ、お元気ですか?

台湾の高雄へ行ってきました。
年に何度か行くようになってからは、台湾のどこが好きで通ってるの? と良く聞かれます。
「寒くない」「食事が好み」と答えてはいますが、我ながらずいぶん曖昧な返事だなと。当てはまる地域はたくさんありますよね。

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この質問でいつも思い出すのは、初めて台北に行った時のことです。
スーパーマーケットで色々買い物をして、公園の横を歩いている時にふと「ああ、この場所が好きだな」と感じたのです。特別な観光地ではなく、ごく普通の街中の公園でした。乾麺やお菓子が入った袋をぶらさげ、読めそうでいて本当に意味が合っているかはわからない漢字の看板を見ながら、この地で生活している自分を妄想し、まだほんの一部しか知らない土地の雰囲気に溶け込みたいと願っている気持ちが不思議でした。まだはっきり言語化できていませんが、この辺にきっと答えがあると思っています。

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なので、遊びに行っても観光地を巡るというより、起きたら朝食を食べ散歩、仕事をして、切りが良いところでまた散策しながら夕食へ向かう、という普段とあまり変わらない生活をしています。朝ごはんとしての鹹豆漿(豆乳のスープ)、飯糰(餅米のおにぎり)、蛋餅(卵のクレープ)はとても好きなメニューです。飯糰の具に油條(揚げパン)が入っているのが最初は驚きでしたが、慣れるとサクサクした食感と油の風味でこの高カロリーを消費するために今日も一日頑張ろうという気持ちになれます。

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おやつはこんな感じ。猫舌なので小籠包は用心深く食べねばならず、どちらかというとビールがメインになっている気がします。

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と、いつもは街をなんとなく散策する旅ですが、今回は台湾ランタンフェスティバルという目的在りきでした。去年の2月、台北での展示を見てもっと大きな会場での開催を知り、来年はそれを見ようと決めていたのです。

高雄に泊まり、台湾高鐵(台湾の新幹線)で左營車站から嘉義車站へ。ネットでもアプリでもチケット予約できるのでとても便利です。迂闊にも街中をぶらぶらする軽装備で来てしまい、駅に着いた時点で相当寒く、慌てて売店でストッキングと雨合羽を買いサイズも合わずに防寒に徹した残念な見た目で駅からバスに乗り、若干乗り物酔いしながら会場に到着。観光バスがずらりと並び、想像以上の規模に驚きました。展示間の移動はカートがあって良かったなと思うほどの広さです。

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陽が落ちてからの展示はとにかく美しく、来た甲斐がある素晴らしさでした。あまりに綺麗なものがたくさんあると、もう、どう写真を撮って良いのかわからなくなりますね。カメラを2台持って行きましたが、結局iPhoneで撮ってしまうという。

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派手なランタンに目を奪われますが、静かに光っている展示も素敵です。

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この風景を見た瞬間、「レナス 古代機械の記憶」というスーファミのゲームの不思議な世界観が甦りました。昔のゲームの映像は今に比べたらかなり荒いですけど、頭の中で補完され記憶では高解像度映像になっているのです。

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私が素敵だなと思った展示は、割とあっさりしたものなので、会場の凄さを伝えることができてないと思います。台湾ランタンフェスティバルで画像検索してみてください。凄い迫力の写真がたくさん見られます。

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格好良い系は理解しやすく、

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綺麗系も理解しやすくも、

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謎の可愛さがある生き物を光らせようとする発想が面白く記録を取りたかったのですが、あまりの数の多さにひとつひとつを撮影するのはあきらめました。

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ランタンとは全く関係ないけれど、ゴミ箱のデザインが可愛いですよね。

 

“DELICIOUS” of this trip

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友よ、私は台湾の駅弁の見た目はしっかりしているけど全体的に薄い味付けがとても好みです。日本の駅弁は味が濃いので、酒の肴向きだと感じています。今回は松山空港から台湾高鐵で高雄へ向かったので、駅弁を二度食べることができて大満足。

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この屏東紅藜便當、野菜と肉がたっぷり、彩りも良くとても美味しかったです。読み方は…ヘイトウベニアカザベントウ(推定)? 紅藜ってなんだろう? 調べてみたら、台湾キヌアだそうです。この弁当により屏東に興味が湧き、台湾一周旅行してみたくなりました(日本一周もしたことないのに)。まずは、日本一周でしょうか。しかし一周となると期間が長くなり猫達が心配です。日本海側と太平洋側を分けて横断とか。北海道と沖縄はどうしたら…島は…と想いが段々ずれていったので、台湾に戻します。

日本では、走る電車の中でビールを飲みながら駅弁、というのが旅のひとつの王道だと思います。しかし、台湾高鐵では乗り込んで走らないうちに食べ終えてしまう人が多く、そしてビールを飲んでいるのは主に日本人です。郷に従ってみようとビールをやめたら最初は物足りなく感じていましたが、粒入り豆乳という大好物を発見してからは、ビール抜き駅弁を楽しめるようになりました。全体の味が薄いので、実際ビールよりお茶や豆乳の方が合います。

 

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そろそろ長い手紙に我が友はうんざりしてきたのではないでしょうか。
この辺で切り上げるので、ご容赦をば。

最後に、今回の旅で一番衝撃的だった食べ物を紹介します。
ホテルの朝食も一度は食べてみようと行ってみたら、ブッフェの他にメインを選ぶシステムでした。なんとなく一番さっぱりしていそうなローストビーフを頼み、その他の料理を物色していると、キッチンからジュウジュウと肉を焼く盛大な音が。朝からステーキ食べる人がいるのか…凄いな、さっぱりしたローストビーフにしておいて良かったなとジュースとヤクルトを取って席へ戻ると、さっきの肉が私の前に運ばれてきました。

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どうやらこれがローストビーフだったようです。ヤクルトの大きさから、この肉のサイズをお察しください。せっかく焼いてくれたものを残すなんて申し訳ないと必死に全部食べました。この後、消化活動を身体が優先した為、しばらく仕事になりませんでした。

 

201803

遠くて近い我が友よ、読んでくれてありがとう。
間抜けな一人旅だけど、本人は楽しんでいます。
旅のお役立ち情報は、しっかりした方々におまかせして、私は今後もなんとなく残念な旅の手紙を書こうと思います。
それまでお元気で、ごきげんよう!