AKI HATA’s Music!

8.1.3の謎を解明する人生

2016 Summer

今の魂の入れ物歴50年。
傷みやすい器を騙し騙し使いつつここまできて、ひとつの区切りであるような気がしていたので、誕生日の辺りで旅をしようと思っていました。
少し長めの、仕事を持っていかない旅を。
仕事から離れた、ただの自分と向かい合うためです。

 

2016 Summer

いざ出てみると、旅自体は楽しくも、自分と向かい合う作業は、私自身が歌う時の曲を創る時のようにかなりつらい作業でした。過去も未来も切り離し、ぽつんとたった一人で存在する自分、必要とされていない自分、無力な自分と対峙するのは勇気がいります。
それでも今だけを、なんの繋がりもない今を感じて、自分を満たす力があるとしたら、その正体をつかみたかったのです。

 

2016 Summer

なんとなく彷徨いました。
ロンドンからエディンバラへ向かい、またロンドンへ戻り。

ああ、いいなと感じた瞬間とは。
街角のギターアンプに座った演奏家の素朴なフレーズ、ラジオから流れる懐かしい曲、自分から自然にあふれてくるメロディー、機内で気楽に読むコミックの新刊、ロンドンで地名をリアルに感じながら読む英国ミステリ、ルパンやホームズやポアロが出没したとされる地域の散歩、美術館巡りで出会った初めての絵、日本でも会った絵との再会、凝った店頭の飾り付け、街灯に照らされた不思議なパブの看板(と、ビール!)。

母国語が通じない旅の中、私の心を満たしてくれたもの。
自然の美しさは万人を満たすのであろうと思っていた通りで、自分にとって生きている喜びを感じさせてくれたのは、やはり音楽と読書と美術、つまり人の創造の力でした(と、ビール!)。

ああ、やはり、後半の人生も私はこれらと、そして創ることと共に生きていこう…と思える旅になりました。
変化があるかもしれません、かたちや関わり方に。
それでも美しく儚く、私に違う世界を見せてくれる創作物を、愛しながら産み出す自分でありたいのです。

 

2016 Summer

私は今後の人生について、ここ数年間今までにない真剣さで考え続け、そしていつでも向かいたい方向に向かえるような、自由な環境に在りたいという気持ちで動いてきました。
その時々で共有する事に相手がある場合、こう考えている自分を偽りなく伝えて、お互いを理解し合えるような道を探ってきました。
結果、わかってもらうのに成功したこともあり、失敗したこともあります。

それでも…
自分自身の心の声を聞くこと。
自分自身の心の声に率直でいること。
これしかないと思うのです。
理解されずどんなに孤独に苛まれようと、自由な気持ちを貫かない方が苦しいと気付きました。
なので、こんな偏屈な自分を理解してくれる人を大切にしながら、優しく楽しく己を偽らずこれからを生きたいと思っています。

 

私が創ったものを好きになってくださった方が、この文章を読んでいるなかにもいるとしたら、「これからも頑張るのでよろしくね」と、感謝の気持ちを伝えたいです。

加えて、私自身を応援してくださるという奇特な方には、「妙な曲ばかりでごめんね、新曲も変だったね、でもこれからもずっと虚無的破滅的な曲を好んで創ると思うよ」と、同好の士への共感を伝えたいです。

ありがとう。

 

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