遠くて近い我が友よ、お元気ですか?
香港にiPhoneを買いに行ってきました(と、言ってみたかった)。
いや、色々な目的で行ってきたのですが、我が友に聞いてもらいたいのは、ライフスタイルの確認についての旅でもあったという部分です。
ライフスタイルを日本語で伝えたいと思ったけれど、生活様式…なんかしっくりこないかもしれない…なので、ライフスタイルで押し通します。
日々身軽に毎日過ごせるように、持ち物を整理し、減らしてきたつもりでした。ところが最近、整理整頓が停滞しているのです。好きなことに関するものが、使う頻度が低いとしても、なかなか減らせないことに気づきました。音楽機材類、衣類、調理器具類など、これ好きだな手元にあるだけで嬉しいな、と。
好きな物達に囲まれて生活するのも素敵です。でも、私が目指しているのは身軽な生活。憂いなく好きな場所へ移動できる気軽さを求めています。
さらに持ち物を減らすためには、もっと生き方を突き詰めないと。
身軽&気軽をどこまで追求するか、日常を離れ今一度考え直したいなと。
まず、装備品を減らすには?
世の中には素晴らしい服があふれています。可愛い服を見かけた瞬間のときめきは、それが自分に似合うかを一瞬忘れさせます(このコートを見て胸が怪しく高鳴りました)。ときめくままに、ついつい服を増やしがち。
でも、その服は本当に自分のライフスタイルに合っているか。
…そう考えると、頭が冷えてきます。服の可愛さの助けを借りるのも楽しいですが、身軽&気軽がテーマだとすると旅にも着ていけるかは大事です。機能性と可愛さが一致した場合は前向きに購入を検討しましょう!(コートはクリスチャン・ディオールで、値段が全然可愛くなかったので速攻諦めました)。
機能性とは? 寒くないことが大事です(かなりの寒がりだから)。後は洗濯しやすい、肌が弱いのでちくちくしない肌触りが良い天然素材。
他には…旅先で、人の写真に写り込んでも悪目立ちしない格好。そんなところを目指したいです。ライブやイベント衣装などは必要装備と除外するとして、それ以外の服で処分できるものが、まだまだありそうです。
この旅に合わせたスタイルの基準になるのは、歩きやすい靴なのでは。私は足の形状が独特で、歩きやすい靴がなかなか見つけられません。だったら服に合わせた靴を買うのではなく、履き心地が良い靴に合わせて服を揃えるのが合理的だと考えました。
よし、装備品を選ぶ基準が明確になりました。
まず旅に履いて行けない見た目優先の靴を減らし、靴に合わせたボトムを残し、それに合うトップスのみを残す。
アクセサリー類も、旅先で無くしたら悔やみそうな高価なものは持たない。
何もかも追うのはやめて、今使っているものだけ残して、後日必要な物があったらその時に揃えれば良いなと思いました。旅に出ている時、持っているものがきっと自分に必要な物です。
何もかもを追わない。
この言葉が今の気持ちに合っている気がします。
日常において料理と服飾に関しては、手をかける範囲を縮小してみます。好きなことなので無関心になることはありませんが、今までより出力を抑え、その分のエネルギーを他に回しましょう。何を装備していたかより、何を成し遂げたか(何を作品として出力したか)を今の自分は己に問いたい筈です。
そもそも、私が料理をする目的は、美味しいものを食べるのが好きというのはもちろんありますが、「好きな時に、好きな物を、好きな味付けで、好きな分量食べたい」、つまり気ままに生きたいという性分から発生しているのです。
その気ままを通すためには、やはり身軽さの追求が必要。これからも冒険の旅へ気軽に出られるように、持ち物を厳選していきたいです。
友よ、旅先で撮影するのは好きですか?
私は記憶があれば良い派でした。
それを今は悔やんでいます。なんでもっと撮っておかなかったのかと。
もし我が友が、私のように忘れっぽい性格だとしたら、是非とも記録をお勧めします。今こうして写真を眺めることで旅の記憶が固定されていきますが、昔の記録無き旅は、あまり思い出せません。
自分が何に感動したのか、思い出せないのが寂しい時もあります。
なのに時々記憶があれば良い派感覚に戻り、写真を撮ることを忘れて彷徨っていたりとか。
特別な風景ではなくても、確かにこれは自分が好きそうな雰囲気だなという写真を見返すのは楽しいので、なるべく撮影に勤しむ所存です。
何もかもを追わないと考えつつ、香港にて雲呑麺は追ってしまい今回1日1食は食べていました。好き嫌いが分かれると思いますが、細くて固めの麺(好きじゃない人的には輪ゴムっぽいとか)、量は少なめで食べやすいです。どこもそれぞれ美味しく、一人でも店に気楽に寄れるので助かります。
そして友よ、今回私が一番感動した食べ物の話を聞いてください。
私の甘味の好みは、餅、芋、豆、食感が、もちもちやぷるぷる。この写真を見ると大体わかるとおり、粉系より餅系です。
それを踏まえて、この一見地味なデザート、最高に美味しかったと伝えたいです。生姜が効いたスープの中に、胡麻餡の白玉団子が浮かんでいます。もちもちでつるつるでぴりぴり。何個でも食べられそうな至福感。
場所はこちら「佳佳甜品」。並んでいますが、列の進みは早いです。私と似た甘味趣味の友がいたら、是非お勧めしたいお店。これを食べるために香港に行きたくなるくらいの美味でした。
全メニュー制覇したい気持ちはありますが、あまりの美味しさに何度行っても同じ物を食べてしまいそうです。
遠くて近い我が友よ、読んでくれてありがとう。
旅の目的のひとつ、中国茶の硝子急須購入も無事果たしました。茶葉が開くところを見るのは楽しいです。
夜の香港、昼の香港、その変貌に戸惑いながらも堪能してきました。
変貌といえば、街も知らない景色へと変化、私が今まで見てきた香港は、すでに記憶の底で輪郭がぼんやりしています(写真を撮っておけばと後悔しきり)。
では、急須の箱に書いてあった、味わい深い説明写真でお別れです。
また書きます、それまでお元気で。
ごきげんよう!