今年はシンガーソングライターとしての自分を確認した年でした。
ランティス祭りに出演すると決まってから、ライブを開催しよう（スタジオライブ配信という形になりました）、新曲を出そうと動き始めました。

普段も仕事の合間に自分用の作曲をしているのですが、なかなか録音する心の余裕がなく、そのままストックが増え続ける日々。その曲達を出力したいなという気持ち。

加えて今まで作ってきた曲達、特に昔のゲームの主題歌を今も楽しんでもらうためにはどうしたら良いだろうとずっと考えていました。CDは入手困難、ましてや配信される予定もない曲達。でも大好きですと言ってもらえる曲達をいつでも聴けるようにしたい。

考えた結果、セルフカバーで再録することが音的にも権利的にも問題なく進行出来ると判断、原曲の雰囲気を残しつつ今の録音でお届けすることにしました。
私にとってとても懐かしいゲームの主題歌達、エターナルメロディから「どうしよう？」、悠久幻想曲から「教えてほしいの」を再録です。

ゲーム主題歌セルフカバー集「AKI HATA Gamesong Covers」や、

作詞作曲を担当したアニソンセルフカバー集「AKI HATA Anison Covers」配信開始。

また「純血鬼欄」をセルフカバー、「TSUKIOKU」として全曲新録。

「永遠無惨」再配信開始（配信場所変更になりました）、MVフルサイズ公開。

ULTRA-PRISMさんとのコラボレーションミニアルバム「AH, UP!」。

…と、この1年で色々なアルバムをお届けしました。
当時は、可愛すぎて歌うのが照れくさいと思っていた曲達、今の方が曲に没頭して歌うことができるという発見もあり、歳を重ねるのも悪くないなと愉快な気分です。

経年劣化ではなく、経年変化。
そういう気持ちでこれからも歳を重ね、人生経験を音楽へと注ぎ込み、感情の言語化についての研究を続けます。

感情の言語化といえば、サンキュータツオさんとのラジオ、「弱り目に祟られろ！レディオ」復活。
これも今年の私に変化を促した大きな出来事です。

新コーナー「感情言語化研究所」によって、感情と言葉と自分との関係がわかりかけてきました。
まだまだ研究が必要です。興味のある方はどうぞ参加してくださいね。
年末年始、お時間のある方はYouTube版、限定配信もあるnote版、お好きな方でお楽しみください。

「TaTa-LaLa」などテーマソングを含むたたらじミニアルバムも2枚作り、ラジオと音楽を連動させることができて気持ちが盛りあがっています。

そして、今年もたくさん素敵なお仕事と巡り合いました。
私の力を必要としてくださる方がいる限り、精一杯お応えしていきます。

Q-MHzも忙しく、スケジュールを合わせるのが困難で飲み会の時間が少なくなったことを嘆きつつ、多くの仕事と巡り合えたことがとても嬉しいです。来年も業界の裏方として色々な挑戦をして行きたいと思います。

仕事と音楽以外のこと、今年の旅について。
いつか…と思っていたノイシュバンシュタイン城が印象深いのですが他にも、高雄、札幌、ポルト、ロンドン、ミュンヘン、旭川、バース、ソールズベリー（ストーンヘンジ！）、バーミンガム、リバプール、バルセロナ、那覇、バンコクへ行ってきました。

どの街も私の冒険心をかき立て、日本というのは本当に小さな島国なのだなあと視野を広げてくれます。この小さな国の小さな存在ですが、ただ生きるだけではなく何かを成し遂げようと生きていきたいです。

例年にも増して色々な変化、それに対しての決断がありました。
その中で感じたのは、変化を怖れ立ち止まるならば進化も止まる、ということです。

現状の快適さや曖昧さを握りしめている手では新しいものをつかめない。思いきって手放した時、新たな道が見えるとあらためて実感したのです。新しい出会い、新しい世界、新しい自分を発見したい。痛みを伴う決断もありましたが、後悔はありません。

あっという間に流れ去る時間の中、何かしらの接点でこの文章を読んでくださっている出会いの不思議を思いながら年を越したいと思います。
では、よいお年を！