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Kanazawa museum of Wooden Japanese sweet molds
2021.12.18

近くて遠い我が友よ、お元気ですか?
11月〜12月の1ヶ月間、金沢のホテルを借りて東京と2拠点生活中。

金沢菓子木型美術館へ行ってきました。

和菓子の森八本店内にあるこの美術館、

併設の森八茶寮の利用で、無料で入れるようです。ここであんみつも食べたいと思っていたので、嬉しい気分でまずはひと休み。

静かな店内で待つこと暫し。

餡菓子が乗ったあんみつ登場。

黒蜜をかけていただきます。

茶寮を出て、すぐ目の前の金沢菓子木型美術館へ。

切り絵のような飾りがあるなと思ったら、

和菓子用、渋紙の展示でした。

和菓子ひとつにかかる手間、この渋紙を作るところは全く想像していませんでした。和菓子が大好きと言いつつ、できあがりしか見ていなかったとは。

紙の展示、そして和菓子の型の展示。

数に圧倒され、ひとつひとつの細やかさに感動。

この展示の華麗さ! ただ並べるだけではなく、時空を超える伝わる美しさを表現しているのかなと思いました。小規模な施設ながら素晴らしい展示でした。

YouTube公式チャンネルで館内が見られる動画を発見。

美しさを愛でて、美味しくいただく。和菓子最高って思います。

あんみつ前に買い食いしているしお菓子も色々買ったし、ホテルまで歩くことにしました。

徒歩30分くらい、丁度良い運動になりそう。

所々の木造建築を眺めながら、だんだん暗くなっていく通りを歩き、

いずれは失われてしまう古い建物達、何か後世に伝える対策はないものだろうかと考えていました。

私は、日本の美しさを残すことにも税金を使って欲しいと思うのです。文化的に価値のある建物、保護にも限界があるとしたら、再現建築でも良いのかなと。私達が日常の中で昔の佇まいを楽しみつつ、観光資源として国内外から訪れた人達へ美しさを伝える。そんな街並みを各所で残し、新しい建物がありつつ昔の面影を楽しむことができる日本であったら楽しいなあと。

昨今の政情を見ていると、届かぬ願いだろうなとも思ってしまいます。世代が変わった後に期待するしかないのでしょう。

ある程度道も憶え街並みに慣れてくると、少しこの場所との関係性が深まったかなと感じられるのが好きです。

旅行だと3回目くらいで、その感じを味わいます。それが長期滞在だといつの間にか、ここは知っている街で知っている店がある、いつもの場所だと認識しているのが不思議です。

街に受け入れられているかはともかく、自分の中には親しい街だという気持ちが育ち、自宅ではないのにホテル近辺に戻るとほっとします。

色々な街と親しくなりたい、今は金沢ともっと近しい関係になりたいと思いながらの滞在はまだ続きます。

遠くて近い我が友よ、読んでくれてありがとう。

あんみつの後にあんドーナツを食べる罪深き写真でお別れです。

また書きます、それまでお元気で。
ごきげんよう!