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Shooting the MV “風野稀人”
2023.03.10

我が心の音友よ、お元気ですか?
「イバラ・ティアラ – 懐古庭園 Vol.07 -」より「風野稀人」ミュージックビデオ公開中。旧芦山浄水場で撮影された映像はいかがでしたか?

今回は、撮影の模様をお届けしますね。

1日目は浄水場内での撮影。

MV2:00〜3:17くらいまでの箇所です。

とても格好良い内部、そしてとても寒い屋内。

出るタイミング、ダンスのタイミングなど何回も撮ります。コートにも靴の中にもカイロを入れているけれど、凍える寒さ。

上の画像はカメラマン久木亮彦さんが撮ってくれたので、色調までも寒そうに整えてありますが、実際は外の光が入り明るいのです。

動きはダンサーさん3名が担当、私は彼女達の周りを動くだけですが、それでも慣れないことなので動きを憶えるのに苦労しました。

しかもカメラの長回し、途中で失敗すると撮り直しです。私には自分の動き以外は全部素敵に撮れているように見えるのですが、池田暁監督とカメラマン小荒井寛達さんの念入りなチェックがあり、永遠に終わらないのではと思うくらいの回数を撮りました。

それが丸3日間続くとは、この時の私は知らず…。

旧芦山浄水場は映画やドラマなど、映像作品のロケでのみ使用できるとのこと。

今回の撮影のおかげで内部を見ることができた幸運よ。

少し埃っぽいのと、スモークとで呼吸器が弱い私は苦しかったのですが、それすら上回る楽しさがこの場所にはあります。

陽が落ちる前まで撮影、1日目は無事に終わりました。

2日目は屋外の撮影。

紅葉の名残が美しい快晴。

今日もカメラの長回しで撮影するので入念なリハーサルがあります。

この場面の動きを憶えるのが大変でした。ダンサー加藤紗希さん、波場美海さん、赤塚咲歌さんの踊りが変更になると私の動きも変わります。その度に記憶力の弱さを感じ落ちこんでしまうのです。

元々素質がないのか、加齢のせいなのか。

とにかくダンサーさん達の足を引っ張らないように必死でした。

この場所では、扉を開けるところまで。

やはり何回も撮影。

10代の少女達をこんなに働かせて大丈夫だろうかと心配になるくらいでした。

年が若いといえど、弱音も吐かず何度も踊る姿はプロフェッショナル。むしろ自分の方が大人げない所作だったような。

次は屋上に移動して撮影です。

高い所は苦手なので、なるべく下を見ないように。

夕日がよい位置に沈む時に撮影が終わり、冷えと恐怖との戦いも終わりました。

そして最終日!

MV3:18〜5:27の箇所です。

今日も長回し(つまり3日間とも!)、

動きの説明と、

入念なリハーサル(これも3日間とも!)。

動きをつかんだら早めの休憩に入ります。

この後はまた撮影千本ノックなのでしょう…。

昼食はあん肝のおむすび(茨城はあんこうが名物)、栄養が身体に染み渡りました。

いよいよ、最後の長回し撮影。

この後私達は、

ひたすら、

動き続けました…!

この撮影の様子は、エンジニア大野瑞稀君が撮影&編集してくれました。本編の映像と交互になっているので、どの場面がどう撮られているのかがよくわかります。

また全曲動画の1:41からはマネージャーが撮影、私が編集した動画が見られます。

集合写真は池田暁監督、加藤紗希さん、波場美海さん(&お母さん)、赤塚咲歌さん(&お母さん)、森川和歌子(タイトル字も書いてくださいました)さん、小荒井寛達さん、鹿野洋平さん、西山啓介さん、小山弘訓さん、伊藤吉範さん、清水彩美さん、(弊社からは宮澤正人、大野瑞稀が参加)。この写真撮影は久木亮彦さんです。今回も大変お世話になりました!

映像チームの皆様の準備、撮影、惚れ惚れするチームワークで、その細やかさと集中力は曲のレコーディングに通ずるものがあります。つまり創作の現場の情熱は同じということなのでしょう。

私も簡単な動画を自分で編集してみるようになって、ひとつの映像を作り上げる大変さがさらにわかるようになりました。ミュージックビデオ制作に関わってくださった皆様には感謝しかありません。

我が心の音友よ、読んでくれてありがとう。

今回のメイクは、生者感をなくした方向性だったので我ながら少し怖かったです。
曲を映像を楽しんでもらえたら嬉しいです。
では、また!