遠くて近い我が友よ、お元気ですか?
沖縄へ旅立つために羽田空港へ。
そして乗り遅れました…。
次のフライトまで暇だったので
飛行機を眺めながら
ビールを飲み、機内では不貞寝してしまいました。
那覇空港に着いたら晴天。
仮眠も取りすっかり気分が良くなり、
ハイアットリージェンシー那覇へチェックイン。
このホテルからは商店街3本が見えます(ずっとみていると足がすくむので撮影してじっくり眺める)。
商店街の天井を上から見られるのは面白い。
屋台村が1周年ということで、
琉球大学名誉教授、高良倉吉先生のトークショー「琉球の歴史について」を聴きながらのビール。ありがたいというか飲みながらでごめんなさいというか…とても興味深く拝聴しました。なんと贅沢な無料イベント。
さらに屋台村のステッカー貰いました。
新しい建物が増え、古い建物が消える。
私がよくシークヮーサービールを飲みにくる居酒屋も、永遠ではないでしょう。
お店の人がくれたオリオンビールの手拭いを見て、切ない気持ちに。
いつもここにあると思っている店も、いつかは消えてしまうのかも。
仕事が忙しすぎて心身のバランスを崩していた時、ふと沖縄を訪れてから頻繁に訪れるようになり、特別に好きな場所となりました。ココナッツミルクのタピオカドリンクを飲むと、その頃の追い詰められた気持ちと沖縄に来た時の解放感が蘇ります。
旅行者としては新しいホテルができると嬉しい、でも今まであった景観がなくなるのは寂しい。そんな勝手な想いで大々的な工事現場を眺める夜。
うちの食器はやちむんが多いです。青と土の感じが好きで、焼き=やち、物=むん、語感も可愛い。
壺屋やちむん通りという焼き物の店が集まった通りで、今日は煮物を入れる小ぶりの器を探しました。ああ大人しく留守番をしているだろうか…この辺では猫をよく見かけるので、我が家の猫達が恋しくなります。
暑さで失った水分をビールとカレーとラッシーで補う食事。
街を歩き回りながら、私は好きな物ができると別れの時を考えてしまうのだなと。つまり今回は好きな景色との別れも考えてしまっているのです。
遠からず失われる物を撮って、心の中で別れを告げている。
ずっと在りそうな場所でも、もしかすると…と思いながら訪れている。
それは好きになってしまったから。
私は小学生の時、2回転校しているのでその影響もあるのかもしれません。いずれ関係性が失われることへの怖れ。そんなことを考えながらワインを飲んでいたら、結論めいたものが浮かんだのに忘れてしまったのは多分飲み過ぎでしょう。
きっと好きな場所には何度も行って、思い出を重ねておけば良いのです。
好きだったな、写真撮っておいて良かったなと思えるように。
その場所を好きだった自分の気持ち、こうして書いておけば後からでも辿れるし。
近くて遠い我が友よ、読んでくれてありがとう。
「あげないで」じゃなくて「くれないで」なのか、と場所によっての言い方の違いを学んだ写真でお別れです。
また書きますね、それまでお元気で。
ごきげんよう!