遠くて近い我が友よ、お元気ですか？
「漫画家生活60周年記念 青池保子展」を見に、神戸へ行ってきました。
往時はC-3PO ANA JETで大阪国際空港へ。機内アナウンスもC-3POとR2-D2が登場するSTAR WARSコラボ。
モノレールに乗りたい気持ちを抑えて、
バスで三宮駅まで向かいます。
ホテルに行って一度荷物を預けて、次は元町駅へ。
この日はとても暑かったけれど、熱々のおいしそうな食べ物に心惹かれながら、
中華街を通り抜けます。
何か食べようと思っていたのですが、目当ての店が休みだった衝撃で食欲が引いてしまいました。この状態よくあることなので、なるべく候補の店を複数考えるようにはしているけれど、残念ながら今回は他の店も混んでいたりして入れなかったのです。
JR元町駅で適当に飲み物やお菓子を買って空腹をごまかしつつ、住吉駅へ。
住吉駅からは六甲ライナーでアイランド北口駅へ向かいました。
青池保子展は小磯記念美術館での開催。
無人運転の六甲ライナーが健気さを愛でつつ、
駅から出ると、すぐ青池保子展の看板が現れます。様々な角度から撮影している女性がいて、「わかる、わかるよ〜」と心の中で声をかけました。私も同じことをする予定だから！
私が青池保子先生の作品と出会ったのは、「イブの息子たち」という、ロックバンドと同性愛ネタが満載の漫画（1975年〜1979年連載 当時私は小学生）。そして1976年から始まった「エロイカより愛をこめて」で、怪盗エロイカとNATO情報将校エーベルバッハ少佐のコメディ寄りの漫画に夢中になったのです。世界各地を飛び回るストーリーに憧れ、いつかエロイカと少佐が活躍した（とされている）国へ行ってみたいと、夢ふくらませていました。
撮影可の場所で記念写真（展示は撮影不可）。細部まで綿密に描き込まれた原画の美しさに、ただただ見入ってしまいました。カラー原稿を、本編を仕上げるのにかかる手間と時間。それは1曲を仕上げるのにも似ているのだと思います。構成を考え配置を考え、細かい部分を丁寧に重ねて繋げていく作業。完成まで気力と体力を注ぎ続ける根気が必要な孤独な時間。
その孤独な作業の先にある、一瞬の喜びを届けるということ。喜びを受け取り続けた身としては、今まで続けてくださってありがとうございますという気持ちでいっぱいです。
そして1984年から始まった「アルカサル -王城-」という作品を、2007年に完結させた青池保子先生。その責任感の強さに励まされました。同列で語るなど烏滸がましいことは考えていませんが、過去の楽曲達を今配信で聴けるように新録する活動を続けている現在、残り時間を見据えて自分の表現に注力するお姿が私にとっては、頭上で燦然と輝いて見えます。
私の場合、曲を待っていてくださる方々は少ないでしょう。でも、私の曲が人生の一時を彩った記憶の中にあるとしたら、その思い出を曲と共に味わう喜びが失われてほしくないと思うのです。
さて、まだ読んだことがない方に青池保子作品をお勧めするとしたら？
「サラディンの日」→「修道士ファルコ」→「アルカサル -王城-」→「魔弾の射手」→「Z＜ツェット＞」
この順番が入りやすいかもしれません。電子書籍があるのでぜひ。
そしてさらに読んでみたいと思ったら「エロイカより愛をこめて」も！ 1話目が昔の少女漫画らしい設定なので世界観に入り込みにくいかもしれませんが、2話目からエーベルバッハ少佐が登場、硬派な要素が増えていきます。
話変わって、神戸で電車に乗り未踏の地へ行った理由。
それは、ドラゴンクエストウォークのポートピア連続殺人事件コラボのため！
ポートピア連続殺人事件…ファミコンで友達の家で遊び夢中になったゲーム。このコラボを見過ごすことはできません。
阪急電車、阪神電車、どちらに乗ったらいいのか戸惑いながら、目的の地を巡りました。
途中、可愛い電車を見かけて乗りたくなってしまったのでいつか。
神戸に行くと、いつもは海沿いのホテルに泊まることが多いけれど、
今回は街中のオリエンタルホテル神戸に泊まりました。
冷蔵庫にその地ならではのビールがあると嬉しい。
いつもは和食なので、新鮮なメニューの朝食。
可愛いレストランでの食事は気分が大いに上がります。
ホテルをチェックアウトした後は、Q-MHzで製作を担当した楽曲「渾沌オーライ！」が歌われるということで、A3「ACT2! ～SUMMER 2023～」へ。熱いステージは大盛況！
行きは空路、帰りは陸路。
温かいお弁当を買って、ゆっくり車内で食べる幸せよ。
味覇拉麺の箱入りが可愛くてつい買ってしまいました。短い神戸の旅、やり残したこともあるので再訪の日が楽しみです。
そんな神戸の旅の動画も良かったら見てくださいね。Instagramでもどうぞ！
近くて遠い我が友よ、読んでくれてありがとう。
メリケンパーク近所のセブンイレブンは親切だと思った写真でお別れです。
また書きますね、それまでお元気で。
ごきげんよう！