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Shooting the MV “IBARA TIARA”
2023.12.11

遠くて近い我が友よ、お元気ですか?
2023年11月25日に公開された「イバラ・ティアラ」ミュージックビデオ、いかがでしたか? 撮影の様子をお届けしますね。

今回は全シーンスタジオ撮影です。

杉浦穂奈実監督の説明を聞きながら、ちゃんと動けるか不安な自分。
以前からお世話になっている杉浦さんは現在映像作家チーム「cobne.」でご活躍中。同所の酒井伸太郎さん、山内浩平さんにも今回大変お世話になりました。

今回映像をお願いする時、「恋への怖れ、愛の痛み。心の中では涙と血が流れている」がテーマでダークな雰囲気をイメージしているとお伝えしました。頂いた映像案は「タロットカードの中にある世界、THE EMPRESS/女帝のティアラを求めて、混沌とした空間を彷徨う」ということで、どういう渾沌になるのかとても楽しみでした。

杉浦さんの映像世界は、繊細でファンタジックな表現の中に、時々胸の奥底へ閃きの矢が降ってくるような驚きがあります。映像へ至るまでの発想の組み立て方を、いつか伺ってみたい。

素材として色々な場面を撮りますが、大丈夫かなという想いが顔に出てしまってます。

しかし今日一日で撮りきるのです、やるしかない!

演技、それは私が苦手な分野。

などと悩むのを最近はやめました。

自分の曲に素敵な映像が付くことを考えたら、とにかくやってみるしかないと思うのです。

自分を見られたくないという気持ちと、でも素敵な映像は見て欲しいという気持ち。

こんな矛盾を抱えたままのアーティストとは。

と、悩むのもやめました。

今、映像と音楽を共にお届けしたい強い想いがあります。それ以外のことは考えても仕方がないかなと。

とにかく、今の自分がやってみたいことは全部やっておこうと思います。

撮影の現場で作業が進むのを見るのは大好きです。

それぞれのプロフェッショナルであるスタッフが細かい調整を繰り返しつつ進む撮影。

その対象が音であるレコーディング現場と似た集中と緊張と高揚感。

何かを生み出そうとする力が集まった場所にいると、作り続ける人生で良かったと感じます。

まあ器用に色々できる訳ではないので、私にはそれしかないのです。

MVを作るようになってからは、思いもしなかった体験尽くめです。液体とはくすぐったいものなのですね。

こうして出来上がった「イバラ・ティアラ」MV。素晴らしい映像で、曲の世界観が大きく広がりました。ぜひぜひ見てくださいね。

さて、装備品に興味のある方に向けて、今回セルフスタイリングした衣装リストです。

ブラウス:LA BELLE ETUDE
カーディガン:FRAY I.D
キュロット:LA BELLE ETUDE
靴:FESTA MONET
リング、ピアス:通りすがりのファッションビルで買った気がします

楽屋で記念撮影!ヘアメイク伊藤吉範さん、カメラマン久木亮彦さんに今回もお世話になりました。そしてエンジニア大野瑞稀さんはメイキングビデオを作ってくれました。

こちらもぜひ見てくださいね。

「イバラ・ティアラ – 懐古庭園 Vol.07 -」に収録されている「イバラ・ティアラ (Love arrows ver.)」は、西岡正通さんが編曲、同じEPに収録の「イバラ・ティアラ」は、発表時と同じく畑亜貴編曲。

そして、今回のMVで流れている「イバラ・ティアラ (More darkness ver.)」は、西岡正通さん編曲でさらにハードに変化したバージョンです。3パターンの中からお好みの雰囲気を聴いてくださいね。

近くて遠い我が友よ、読んでくれてありがとう。

使えない表情をしてしまった写真でお別れです。

また書きますね、それまでお元気で。
ごきげんよう!