我が心の音友よ、アルバム「Another mysterious ticket」、そして前回の「まだ死んでない (Doubt it’s paradise ver.)」楽曲解説はいかがでしたか?
収録曲について想うことを伝えてみようと書き始めました。書いているうちに色々思い出しますね…興味があったらぜひ読んでみてくださいませ。
“IBARA TIARA (More darkness ver.)” music commentary
4曲目の「イバラ・ティアラ (More darkness ver.) 」は、「イバラ・ティアラ – 懐古庭園 Vol.07 -」に収録されている西岡正通さん編曲「イバラ・ティアラ (Love arrows ver.)」、同じEPに収録の畑亜貴編曲「イバラ・ティアラ」のあと、さらに暗い雰囲気にしてみたいと西岡正通さんにお願いしたバージョンです。
3曲の違いをざっくり書いてみると、まず Love arrows ver. では、セキタヒロシさんのベースが曲を牽引、歌をギターとオケで包みつつ全体的に軽やかなステップ感があり、元のアレンジよりかなり洗練された雰囲気となりました。
畑亜貴編曲版は、いかにも自分らしいシンセベース…メロディーに絡みつく動きをするこの低音を曲の柱として、歪んだギターと高音へ飛ぶメロディーを聴き所としています。
余談ですが、イバラ・ティアラと呟くコーラスをもっと広げてみたいと思ったのが、後のTVアニメ「未来日記」インスパイアードアルバムVol.1~因果律ノイズ~に収録された、「THIRD/Antares Cr302」に繋がりました。
話は戻り、2曲を踏まえて西岡君編曲の「イバラ・ティアラ (More darkness ver.) 」を聴くと、全体のサウンド、特にギターのハードさが増してることに気づくと思います(このギター大好き)。
どのバージョンも楽しんで頂きたいと思いつつ、畑編曲版は、もっとできることがあったのではと悔いが残ります。でも敢えて当時のままで歌とギターを録り直すだけにしました。作った当時の必死さが健気だなと。歌いやすさなんて全く考えない曲が作りたかったあの頃を、マイナーとメジャーを行き来する不穏なコード進行に乗せたメロディーで思い返すと、なんだか微笑ましいと感じる現在です。
懐古庭園シリーズの中でも、高音が出るか心配だった曲No.2のイバラ・ティアラ(ちなみにNo.3は青空ボレロ、No.4は風野稀人、まだNo.1が残っている…)。ぎりぎりなんとかなったけれど、そのぎりぎりが悔しくて今でも時々練習している曲でもあります。
我が心の音友よ、最後になりましたが、この曲の推し歌詞は「乱れた空にはまだ星座が恋の矢構えてる」と「探したい窓絵にして隠す影仕立てのイバラ・ティアラ」です。次は5曲目の「風野稀人 (Utakata ver.) 」について書きますね。
では、また!