遠くて近い我が友よ、お元気ですか?
ベトナム旅行記の続きです。ハノイ都市鉄道乗車、そして美術館に行った時のことを書きますね。
ハノイでは2021年11月6日に Hanoi Metro 2A号線が開通したとのこと、乗ってみたいと駅へ向かいます。
ホテルからカットリン駅(Ga Cát Linh)までは、登録のクレジットカードで支払いができて楽なのでGrabで車を呼びました。ベトナムの貨幣はドン、1,000円=約160,000VNDなので両替すると財布が膨らみ、なるべく現金を使いたくない感じです。
住宅街を行って帰ってくる、単純明快な路線。
人がほとんどいません。
1車両に数人いるかいないか、用事があるというより電車ができたから乗ってみたという雰囲気で、
写真を撮ったり車内を見回したり、つまり私と同じような行動。
バイクやバスに慣れた住民の方々にとっては、駅まで歩く、駅から歩くことを考えたら利便性は低いのかもしれません。
観光客にとっては定時に来て値段が決まっている電車はありがたく、空港まで伸びる日を心待ちにしています。
切符というか、カードの使い回しです。
観光地ではない街並み、商店や住宅の並びを眺めながらの乗車。
次に来る時には、2023年開業予定のハノイ都市鉄道3号線に乗ることができるかもしれません。
終点のイエンギア駅(Ga Yên Nghĩa)まで45分ほど。
降りて近くのカフェにでも行こうとしたら、ここでも積極的なGrabバイクの声がけに驚かされました。
行き先を伝えて値段の交渉をすると想像しただけで頭が混乱して、乗ってもいないGrabバイクに疲れ果てカットリン駅へ戻ってきました。
妄想バイク乗車体験でぐったりしていていますが、実際はきっと手軽に目的地に行ける交通手段、心身に余裕がある時に試してみたい。
でも今じゃないと思いながら、歩いて美術館へ向かうことにしました。
Googleマップによると徒歩20分くらい、距離は大したことないけれど、とにかくバイクが多くて排気ガスと土埃が気になります。
乗っている人がマスクをしているのは、きっとそのせい。でも自転車には戻らないのでしょう。
街の発展から大気の汚染への流れはどこの都市も同じで、東京でも私が子供の頃は今よりもっと酷かった気がします(喘息の症状も出ていたし)。便利さの先にあるのが環境の良さでもあればいいと思うけど、なぜなかなか両立しないのだろうと考えながらベトナム美術博物館(Bảo tàng Mỹ thuật Việt Nam)へ到着。
まず美術館のカフェで休憩。
苺とスイカのアイスティー(Trà dâu dưa hấu)を頼んでみたらとても美味しくて、この組み合わせをどうして今まで思いつかなかったのかと悔しい。
落ちついたので、美術館へ。
やはり戦争がテーマの作品が多く、覚悟はしていたものの衝撃が大きい。
様々な表現が訴える戦争の悲惨さ。
全世界の政治家は、戦争の記録を巡る視察旅行を必須として欲しいと思います。
目の前を電車が走るカフェがあるというので、ハノイ駅(Ga Hà Nội)近辺へ。
名物のエッグコーヒーを頼んでみたところ、コーヒーと玉子の黄身と練乳の味。つまり栄養ありそうな味。電車が通る時間とは合わず、結局線路を見ながらこの栄養コーヒーを飲んで店を後にしました。
別日ですが、ベトナム国立歴史博物館(Bảo tàng Lịch sử Quốc gia)にも行きました。
歴史博物館、やはり戦争の記録。
自分が生まれ育った時代、場所での戦争がなかったというだけで、かなり幸運なことになってしまうのは辛い。いつでもどこでも戦争はあってはならない、なのに実際は今も戦争中であるということが心を重くします。
楽しそうな展示に少しほっとしながら、でも心が重いままでも良いのだと思います。
Hanoi Metro 2A号線に乗った動画も、よかったら見てくださいね。Instagramでも見られます。
近くて遠い我が友よ、読んでくれてありがとう。
堂々と線路上を歩く人々に驚いた写真でお別れです。
ベトナム旅行記はまた書きますね、それまでお元気で。
ごきげんよう!