我が心の音友よ、新作「迷える恋羊 – 懐古庭園 Vol.09 -」、そして「瓶の天使は僕のもの」楽曲解説はいかがでしたか?
今回は3曲目、「やだやだやだやだ眠れない」について書いてみます。
この曲は今回の新曲、寝付きが悪いことについて歌ってるポップな曲(に聞こえるでしょう)。作曲時、私の声で脳内再生されてはいませんでした。
この曲で私が想う理想の声と歌い方は、「I Shot The Sheriff / Eric Clapton」。
曲の構成は 0C-Intro-1A-1B-1A’-1B’-1C-Interlude1-2A-2B-Interlude2-2C-Outro
1A、1A’、2Aは特にEric Clapton VOCALOIDがあったらと強く想う箇所、Interlude1の “ああ眠れない” コーラスは “I Shot The Sheriff” と歌うソウルフルな女性コーラスのイメージ。
憧れは憧れとして、自分の声で自分の曲を歌うしかないのですよね。となると、編曲も声と歌詞のバランスを考えて可愛い雰囲気へと向かうのです。
編曲は西岡正通さん。
曲の展開で、2Bの後のInterlude2は全く違う雰囲気にしても良いかなと、デモ曲は2Bまでのサイズでその後はCとIntroのフレーズに戻りたいと伝えました。
このInterlude2でいきなり変わった世界観、悪夢混ざった感じのギターソロがとても曲に合っていて感動。ソロの一番最後の「くるくるくるぎゃー」みたいなフレーズ、私の推しなので聞き取ってみてください。
(余談ですが西岡君は私が買ってくる和菓子を、写真の通り歓迎してくれるので嬉しい。餡子好き仲間!)
歌詞の内容は、タイトル通り「眠れない」。旅先で眠れない話はラジオ感情言語化研究所でもしていますが、とにかく私は寝付きが悪い。
私の眠れない歌には1999年2月19日発売の「世界なんて終わりなさい」に収録、「不眠が全て」があります。こちらは恋した人のことを考えると眠れないという歌。「やだやだやだやだ眠れない」は恋愛要素無しで、ただこの眠れない状況をぼやき続ける。でも曲だけ聴くと愚痴もぼやきも受け取れない。
歌詞の闇と曲の光(と感じられる雰囲気)を対比させるのは、私の好きな作り方。最近特に、シンプルで可愛い進行が私の中で盛りあがっているので、来年はそういう曲を集めたアルバムを出そうと企んでいます。
誰も気づかないだろう「I Shot The Sheriff / Eric Clapton」リスペクトの「やだやだやだやだ眠れない」、歌録りとスタジオでの動画も合わせてぜひ聴いてみてください。
我が心の音友よ、レコーディングの写真と共にお届けした楽曲解説いかがでしたか?
曲についてのこぼれ話をお楽しみ頂けたら嬉しいです。次は4曲目「Bottle of sadness」 について書きますね。
では、また!