我が心の音友よ、童謡アルバム「さようなら海星」の楽曲解説6曲目は、「消えた星の子守唄」です。
2013年バージョン(Nostalgic ver. としました、編曲:森藤晶司さん)は寂しさ悲しさを出すことを優先したけれど、今回は敢えてそっけなく、独り言のように歌うことで失われた悲しさを伝えたいと思いました。となると、テンポをかなり速くするのが良いのでは。
メロディーの展開、楽曲の構成は単純で
Intro-1A-1B-1A’-Interlude-2A-2B-2A’-2A”
というテーマを繰り返す構成となっています。
この曲で歌を練習している時に感じたのは、ゆっくり歌うこと前提で作ったので「美しい」の滑舌が難しい…舌がもつれる。「うつく」の母音が「う」から「しい」の母音「い」い変わるところが特に。これを解決するために試行錯誤して「う」の口の形で「し」の音を出すことにしました。
映像で見るとこんな感じです。
歌っている時は必死で、動きに関してはコントロールできないので、なぜ手を伸ばしているのかはわかりません。
編曲は西岡正通さん。
怖可愛い世界観、ベルやキラキラした音の中に、異質な効果音やリズムが入ってくる感じにしたいとお願いしました。
まさにその世界観を作ってくれた西岡君、私の切なさ感じるスイッチ押すのはこの場所、アルペジオから入るギターです。切ない弦楽器→まるで吟遊詩人のよう→きっと失われた物語を語っているに違いないと私の妄想力に訴えかける音なのです。
勝手なことを妄想しているのはわかっていますが、創作物と対面する時の喜びは、自分の解釈で受けとるということでもあると思います。私の曲を聴いてくださってる我が心の音友にも、自由な解釈で楽しんでいただけることを願っています。
本編はかなり短くなった今回のバージョン、大野瑞稀さん作成の動画と共にどうぞ。
余談ですが、西岡君は私が買ったおやつを美味しそうに食べてくれるので嬉しい。甘味で平和なレコーディング現場です。
我が心の音友よ、レコーディングの写真と共にお届けした楽曲解説、いかがでしたか?
次回は「さようなら海星」楽曲解説最後、「図書館ロケット」について書きますね。では、また!