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8.1.3 ヒトリスキスギ人生の果ては?
2025.08.13

夏、本日8月13日は私の誕生日。
50歳になった時から毎年、人生について考えたことを書いています。

自分自身の心の声を聞くこと。
自分自身の心の声に率直でいること。

これが50歳の時に決めた人生の指針です。

あれから9年、59歳になりました。
悩みも迷いも尽きないけど、自由に生きているつもりです。

50代最後の年。
というより、来年は60歳という未知の数字に気持ちは向いてしまいます。50代でやり残したことはないか考えて、実行する一年になる?

でも指針のおかげで、やり残しは特にないかもしれません。コロナ禍があったことで行けなかった旅先がたくさんあるけれど、それは体力と相談して死ぬまでの間に行けたらと思ってます。

死ぬまでと口に出すと重いけど、結局誰もがそのゴールへ向かっていく。

ゴールに向かって私はどんな自分でいたい?
…小学生くらいの単純さでいたいです。

最近、子供の頃の日記が出てきて(全部処分!)、とある1ページ目は写真を撮りました。人の本質って変わらない。

当時の声が出るうちに終わらせなければと思っていた、ゲーム主題歌セルフカバー懐古庭園シリーズ。2019年から始めて6年かかったけど、今月配信開始した「MINERVA ROAD 懐古庭園 Vol.10」でゴールを迎えました。

私はこの6年で、作家仕事に追われていた自分から、シンガーソングライターとしての自分へ戻ることができました。詞と曲と歌と日常との境界がなく、自由な創作生活が続く私の住処。長い間、そこから仕事に追われる旅へ出てやっと帰ってきた気分。

仕事が生活の全てだった時期を乗り越えた自分を少し、いや大いに褒めたくなりました。もうあんなに量産したら三途の川を渡ってしまいそう。もちろんこれからもご依頼には真摯にお応えしていくつもりです(川を渡らないペースで)。

58歳で心底感じたのは、私が相手を大切にしても私を雑に扱う人には、時間を使いたくないということ。慎重に避けているつもりではいたけれど、人の本心は隠されるとわからないし、そういう案件に巡りあってしまう時もあるのです。

最初に鳴っている警報(結構当たる)を聞かないふりして、義理人情や前後の事情で引き受けてしまう自分からは脱却したい。申し訳なく感じつつも身を引く初動を徹底するのが、最善策だと思い知りました。

不本意な案件のせいで、心身の不調を抱え時間を無駄にしてしまった悔しさ。いやもう関わるなと学習はしたので無駄ではなかった、ただ一方的な犠牲があっただけ…冷静に考えようとしても虚しさは消えず、うっかり関わってしまった自分の不覚が、本当に腹立たしい。でもこの気持ちも手放すべきでしょう(心のDEATH NOTEには書くけど)。

手放すために、怒りのエネルギーは「Do as you please」へ注ぎました。こっちを見るな!こっちに来るな!関わるな!と強いメッセージで。

昨年の「真摯に作品と向かい合いたい気持ちを踏みにじられるのは、理不尽だし不愉快だ」という怒りを、私を大切にしない人のために飲みこむ必要はない、私を雑に扱う人に誠実に対応しても時間の無駄だとあらためて思いました。

私が自分の人生に望むのは、音楽で生計を立て、自分に嘘をつかず音楽を作り続けるという単純なこと。ありがたいことに、事故のような不愉快案件以外は、その道をひた走ることができていると思います。

様々な偶然や幸運に恵まれ自由な音楽生活を送れていると、我が身に言い聞かせて、驕らずに生き物としてのゴールへ向かう道を素敵に生きたい。己の人間としての小ささ、視野の狭さを恥じつつも、素敵道を貫く頑張りに変えていきたい。

お互いに尊重しあえる人達との時間を大切に、温度感の違う人達とは縁が薄くなると信じて、50代最後の年を進んで行くつもりです。

いつまで、私が望む音楽生活ができるかはわかりません。健康面では自信がないし、作るペースもゆるやかになっていくでしょう。でもできる限りシンガーソングライターとして、自分の聴きたい音楽を作り続けたい。そして趣味が近い我が心の音友へお届けしたい。我が心の音友の人生に、私の音楽が彩りとなるなら本当に嬉しい。

もし誕生日だし何かお祝いをと思ってくださったら、お気持ちだけでありがたいけれど、曲を聞いたりYouTubeチャンネルを登録したり、探究ラジオ感情言語化研究所を応援していただけると、心がほんわかします。


シンガーソングライターの畑亜貴、何から聴いたらいいのかわからない方は、Spotify「#歌う畑亜貴 ハジメの一歩!プレイリスト」、曲の解説付きなので良かったらどうぞ!

探究ラジオ「感情言語化研究所」では、芸人で日本語学者のサンキュータツオさんと感情の言語化を研究しています。YouTubePodcastで配信中なので是非聴いてみてくださいね。ラジオへのおたよりもお待ちしてます。

ヒトリスキスギ人生を進み続ける私だけれど、音楽で心のどこかが繋がっていると感じられることには、感謝しかありません。いつも曲を聴いてくださる方、最近私の曲を聴き始めた方、私は人として残念な生き物ではありますが誠心誠意音と向きあって、これからも自分が素敵だと信じる音楽をお届けしていきます。

ページ下のthinking about my life タグで、迷い多き人生をまとめて読むことができるので、興味があったら目を通してみてください。

長い手紙をここまで読んでくれてありがとう。また一年、自分に正直に自由な生活を謳歌しようと思います。