我が心の音友よ、「笑えないと思った夜は」いかがでしたか?
2026年12月18日配信開始、アルバム「Romantic Journey」より「笑えないと思った夜は」「楽曲解説をお届けします。
色々悩んでいる時だったので、怒りのエネルギーを創作に向けたい。誠意を踏みにじるような奴らにはできまい、という野卑な優越感を満たしたい。このかなり低俗な感情を美しさに変えたい…
そんな野蛮な欲から生まれた曲を、優雅な疾走感で仕上げてくれた編曲の西岡正通さんには、本当に感謝しかありません(毎回心底思ってる)。
自分が感じている虚しさ、悔しさ、憤りをどう綺麗な曲に落とし込むべきか。構成として思いついたのは、C(サビ)部分で気持ち良く高音に上がり、同じメロディーを繰り返して憤りを表現すること。なので、今回は珍しくサビから作りました(いつもは曲の頭から作ることが多い)。
曲の構成は、C以外リピート無し。
1A-1B-1C-Interlude1(Chorus)-D-2C-3C-Interlude2(Chorus)-E
サビの歌い出しを曲名にしたかったので、かなり直球で「笑えないと思った夜は」に決定。この歌い出しに決めてからサビのメロディーを構築、一気に間奏のやりきれない溜息のようなコーラスまで作曲。このコーラスでありながら、メインの延長線上にある溜息メロディーはかなり気に入っています。
そして、曲頭に戻って1A-1Bを作りました。時系列に心の動きを描き、不穏で不安定なメロディーから、繰り返す恨み節をサビへの爽快感へ持っていく。1Bで「トゥッタララ」と入れているコーラスは、やりきれなさを舌打ちに変えるイメージ。
サビの後で、また2A-2B-2Cと繰り返すのが歌物の常套手段ですが、今回は心の動きを追いたいので展開を新たに作り、自分にとって大事な言葉「作りごとの方が真実みたいだ」を持ってきます。
その後、サビを繰り返し盛り上げ、溜息コーラスに合いの手のようなメロディーを絡め、最後に一気に落とす。どんなに頑張ったとしても、この世の全てが結局幻のように過ぎていくという結論で終わります。
最後かなり伸ばしているギターの音が気持ち良さそうで羨ましくなり、歌もディレイで伸ばして欲しいとお願いしました。
穏やかでない感情が絡む曲は、共同作業でかなり気が楽になります。ヒトリスキスギな私ですが、話したいことを話したい人に伝えるのは好きです。曲についての想いを語りながら(ぶちまけながらに近い)制作ができて、救われました。
歌い方については(自己満足の範囲でも)新しい歌い方を試してみました。息を多く吐きながら強めの裏声を連続して出す時に、喉の力を抜いて腹筋に力を入れる歌い方。歌い終わると息が荒くなりますが喉の負担が減ります。
最初はうまく力が抜けなくてぎこちなかったけれど、慣れたら歌いやすくなってきました。さらに慣れたら、息のコントロールがもっとしやすくなるのではと思っています。
我が心の音友よ、「笑えないと思った夜は」楽曲解説はこれで終わりです。
誰も信じられないような気持ちになってしまう時、この曲がお役に立てたら嬉しいです。
次は「Maybe Raspberrys Know」について書きますね。
では、また!





