我が心の音友よ、新作楽しんでますか?
2026年8月8日配信開始、アルバム「浪漫月裸」より表題曲「浪漫月裸」、楽曲解説をお届けします。
「浪漫月裸の娘達」というベストアルバムを2006年に出した時にも、楽曲「浪漫月裸の娘達」の構想はあったけれど、仕事が忙しすぎて制作に入る余裕がありませんでした。今回あらためて作ろうと思った時、タイトルはただの「浪漫月裸」がすっきりと詩的だなと思い、まず歌詞を書きました。
当時「月裸…わたしたちだけ」という楽曲を作った時に、イントロ部分のメロディーが「月裸」だと考えていたので、「浪漫」部分を作りたい。「月裸」の解釈は「裸足で月まで歩けそう」ということにしました。月まで歩けそうな高まりはある、でもときめきを楽しんでいるので、会えなくてもいいという想いを描きます。
曲の構成はリピートなし
A-B-C-D-E
徒歩感、そして階段感を出すために、8分音符でメロディーを作ります。C、D、Eでは転調して場面転換。短い曲なので、転調と8分音符基本のメロディーに、16分音符を効果的になるように混ぜます。
シンプルだけど、歌いにくいメロディー。どこが歌いにくいのかを書いてみました。
A:あなたの心へ辿り着く 迷路は空の果てにある
「辿り着く」が歌いにくくて、ここが練習ポイント。
B:夜道に歌えば歩けそう 裸足で月まで歩けそう
「に」に力を入れるのがむずかしい。歌詞は見た目の文字数を合わせました。自己満足。
C:星はこんなにも綺麗だし 会えなくたってかまわない
メロディーが好きだけど、音が飛ぶのでとても歌いにくい…でもこの音飛びで高まりが伝えられるので必死に練習。
D:ラララ…
ここが「月裸」部分、「月裸…わたしたちだけ」のイントロのメロディー。ピアノ用に作ったフレーズなので、これまた歌いにくい。
E:トゥトゥル トゥトゥル
安西史孝さん編曲版(素晴らしく浪漫です!聴ける環境があったらぜひ!)「月裸…わたしたちだけ」3:47からのフレーズで終わり、両曲の繋がりを作りました。
今回の編曲は西岡正通さん。短い曲の中に盛り上がりを作りたい、静かになりすぎないようにとお願いしました。
浪漫を湿っぽくはしたくないと思ったのです。うきうきと歩き、結果がハッピーエンドじゃなくてもいいという強さがある曲。私の拙い言葉で、結果このサウンドに辿り着く西岡君の察知能力、日々進化しているのでは。いやでも伝わることに甘えないように、やりたいことを自分の言葉で伝えられるように努めたいです。
ただ、言わなくても伝わっていたのはティンパニ欲しい…という気持ち。通ってきた音楽歴はまるで違うのですが、きっとどこかしらに共通の趣味があるのでしょう。
と言う訳で、やっと「浪漫月裸の娘達」の時に考えていたことが実現できました。20年越し…今だからこそできたこともあるので、このタイミングで良かったのかもしれません。
次は「密度ください」について書きますね。
では、また!



