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Shooting the MV “君の目の王国”
2022.04.22

遠くて近い我が友よ、お元気ですか?
2022年4月20日に「君の目の王国」ミュージックビデオ公開されました。

楽曲も同日発売「君の目の王国 – 懐古庭園 Vol.06 -」に収録、現在CD発売、配信、各サブスクリプションサービスでもお聴き頂けます。
TuneCore Link: https://linkco.re/rGzeQ35A

「君の目の王国」ミュージックビデオ撮影の模様をお伝えします!

撮影の1週間前に美容院へ行き、前髪を切り過ぎました…わかっています、気にしているのは自分だけで周りから見たら別に短くないよってことは。なのに、思っていた長さじゃなかったというだけで、くよくよと悩み暗い気持ちに。まさか50代でもこんなに前髪のことが気になるとは!

ヘアメイクの伊藤吉範さんにピンで止めてもらって、ようやくほっとする長さに。撮影の時も見えないように黒ピンで止めてもらってます。

今回私は、アンティークショップのマダム。お皿を拭きながら歌うのです。

古いオモチャ達との共演はないので、ひたすらお皿を拭くのみ。

ずっと拭き続けていたので、ガラスのお皿がとても綺麗になりました。

撮影場所はアンティークショップ THE GROVE。欲しいものだらけで倒れそうになる店内、必死で物欲を抑えます。

私は小ぶりなイギリスのアンティーク家具や、あまり盛らない方向のフレンチシャビーシックなインテリアが好きです(シャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンに心奪われた子供時代由縁ですね)。

でも、あまり広くない住宅事情を考えると欲しい物全てを所有するのは無理、家具は最低限と決めています。

その決意を揺るがすような圧がある店内、なるべく見ないようにして撮影に気持ちを集中させました…魅惑の空間よ!

映像の撮影と同時進行で、スチール撮影も。

この日はとても寒く、薄いブラウスとスカートという衣装だけだと震えます。カメラマンの久木亮彦さんは暑がりで冬でも半袖なので、その久木さんが屋内で長袖を着ているということは、かなり寒いということ。

こういう石の階段に座ると特に冷えます。ひたすら我慢。

この日の衣装は自分で用意しました。自分の体型に合った服を買うとなると、大体選ぶブランドが決まってきますよね。その点ではスタイリストさんに用意してもらって意外な方向性の衣装を着る時も楽しいです。

ブラウス: FRAY I.D
スカート: ラベルエチュード
靴: piu comoda
アクセサリー: GEM KINGDUM

自分で用意すると、アイロン掛けなどの前準備、当日皺にならないような持ち運び、終わった後の手入れも自分でやるので大変と言えば大変なのですが、好みの服が着られるのと、サイズがしっくりこない事態を避けることができます。場合によってですが、私は自分で用意することが多いです。

映像内での電球を変えるシーン。

電球がなかなか上手く入らなくて、何度も練習しました。

そっとやらないと、ぶらぶら動いてしまいます。

なんてことないシーンひとつひとつが大変で、その積み重ねで素敵な映像になる。

毎回、自分の至らなさと映像チームの素晴らしさに心が大騒ぎです。

映像制作を担当して頂いたL’ESPACE FILMの湯川裕一さん、杉浦穂奈実さんのお陰で、今回も曲の可愛く切ない世界観に寄り添った素晴らしい映像に。

テーマは「滅びに向かいつつあったことが、形を変えて再生する」。
古いぬいぐるみやおもちゃ達が蘇ったり、閉ざされた場所から解放されるという映像のイメージでお願いしたところ、コマ撮りでシュール可愛い構成、ふっと笑いたくなったり、胸がきゅっと切なくなったりする素敵な映像ができあがりました。

近くて遠い我が友よ、読んでくれてありがとう。
MV撮影の様子はいかがでしたか? 楽曲共々楽しんでもらえたら嬉しいです。

また書きます、それまでお元気で。
ごきげんよう!