遠くて近い我が友よ、お元気ですか?
前回の松江城登城の続き、城下町を巡ってきました。
松江は晴天に恵まれ過ぎて…暑い!
帽子だけではなく、日傘も持っていて本当に良かった。
少し歩いただけで涼しい店内に避難したくなり、名物のぼてぼて茶を飲みました。
泡立てたお茶に、ご飯や漬物を入れて飲むというか食べる。これは絶対好きなやつと思い注文。想像通り気に入りましたが、困ったのは食欲を刺激されてしまい、もっと何か食べたくなってしまったこと。
取りあえず、目の前にある小泉八雲記念館を見てから食事のことを考えようと思い、入館しました。
昔、小泉八雲の「怪談」という本を、図書館から借りたのか古本屋で買ったのかよく憶えていないのですが(古い本だった気がするのです)読んだ記憶があります。当時は小泉八雲を日本人だと思っていましたが、後日生い立ちを知ってとても驚きました。父親がアイルランド人、母親がギリシャ人、ギリシャのレフカダ島で生まれてフランス、イギリス、アメリカインドで暮らし日本に来たという。
小泉八雲記念館であらためてその経歴と向かい合い、日本で没した不思議さを想いました。
ここで空腹に耐えかね、近くの神代そばで昼食。いつもは温かい蕎麦派ですが、さすがに暑いので冷たい蕎麦を美味しく頂きます。
次は小泉八雲旧居へ。
広い縁側、小さいけれど整った庭園、理想的な和風の家。
最近読んだ「かくも甘き果実 / 著者:モニク・トゥルン、訳者:吉田 恭子」は、母そして二人の妻がラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を語るという設定の小説。この本のことを考えながら、居心地が良い家で時を過ごしました。
川のほとりを歩いて城のタクシー乗り場へ向かうのですが、暑い。
ぐったりしてしまい、途中の松江歴史館に入り、喫茶きはるでお茶を。和菓子作りの実演も見られる、雰囲気の良い良いお店でした。
友よ、落雁は好きですか?
私は和菓子が大好きですが、落雁と最中は未だに馴染みが薄いのです。どちらも、粉っぽさにむせる感じが少し苦手(ちなみにアイス最中は好きです)。
そんな落雁、短い滞在中に2回も食べました。どちらもお茶菓子として抹茶についてきた物です。味は嫌いではないのですが、やはり気持ちが好き方向へは傾きません。
松江は京都や金沢と並び日本三大菓子、茶処だそうです(松江藩松平家7代藩主松平治郷(不昧公)が茶道「不昧流」を大成させた)。なるほど、その影響か銘菓が抹茶を楽しむための水分少ない系が多い気がしました。
この旅で、私の好きな和菓子はもちもちしっとり系だということを自覚。それでも落雁と最中に関しては、いつか好きになれるよう修行を続けるつもり。私は、大福と日本酒がとても合うと思っているので、落雁も日本酒と合わせてみたらどうだろうか? などと考えています。
お茶休憩をはさんでやっと復活。
松江駅までタクシー、ここから米子空港へ向かいます。
来る時はバスだったので、帰りは電車に乗りたかったのです。特急やくもに乗って米子駅へ。
米子駅でJR境線へ乗り換え。
境線は、ゲゲゲの鬼太郎デザイン!
駅も通常の駅名+妖怪名をつけているようです。
写真を撮りまくりたい…のは山々なのに、この時私は熱中症ぎみで具合が悪く、水分を取りながら座席で脱力していました…。
米子空港駅から米子空港までは徒歩、その間の陽射しに耐えられるだろうか…ネット情報では結構歩くらしいと不安になっていたけれど、駅に着いてみると屋根付きの舗道で一本道、あっという間に空港に到着。
空港の鬼太郎と一反木綿に力なくご挨拶。
水分をたくさん取って、身体を冷やしやっと少し元気になりました。
余力があったら、境港の鬼太郎ロードにも行きたかった。涼しくなったら計画します。
近くて遠い我が友よ、読んでくれてありがとう。
城と猫、好きな物の合体は悔しいけど可愛いと思ってしまった写真でお別れです。
また書きます、それまでお元気で。
ごきげんよう!