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Aizuwakamatsu, Fukushima
2022.09.13

遠くて近い我が友よ、お元気ですか?

会津若松旅行記、鶴ヶ城福島県立博物館七日町東山温泉の続きで最終回です。

今回の旅は到着日以外は雨が多い日程でしたが、街中の散歩は楽しかったです。

行きたかったけれど営業していなかった店舗もいくつかありましたが、またいつか。

蕎麦が好きなので、旅先でもつい蕎麦屋に入りたくなります。蕎房かみしろやの天ざるそば上選は、温かいつゆと冷たいつゆ両方食べられてとても美味しかったのです。冷たいつゆの方には大根おろしが入っていたのも良かった。そばがきも気になりつつ、一人の胃袋には限界があるのであきらめました。

私は食べられなかったものを根に持ってしまうので、いつかここでそばがきを頼む日が来るはず。

会津の甘味と言えば、あわまんじゅう。都内に出店していた小池菓子舗のあわまんじゅうを食べて大好きになったので、店舗を見かけた瞬間、この地域で今私が一番あわまんじゅうに感動しているという勢いで買いました。

おみやげはもちろん、温かいあわまんじゅうを即食べます。至福。いつか柳津にある本店にも行ってみたいという野望。

他にも現地のお菓子を色々購入。それぞれ美味しかったです。宝の山という焼き菓子は私の好きな素朴菓子、ちんすこう系と言えば伝わるでしょうか。庄助製菓本舗という和菓子屋さんが作っているようで、他のお菓子も食べてみたくなりました。

帰る日は雨。ラジオのおたよりお礼の絵葉書を出しつつ駅へ。

駅の飾りを見て只見線全線再開おめでとう、またいつか乗りたいなという気持ちで郡山駅へ行く磐越西線を待っていたら、雨で運行停止、再開の時間は未定とのアナウンスが。

会津若松駅での雨、激しい降りではなかったのですぐに再開されるのではと最初は呑気に売店を覗いたりしてしましたが、そのうちにもしかして長引くのではと不安になり、昨日調べた只見線経由で東京まで帰る路線を思い出しました。駅員さんに訊いてみたところ、その切符は窓口じゃ無いと買えないとのこと。既に数人いる列に並びます。

本数が少ないので、リレー号という電車に乗らないと待ち時間が長くなりそう。時計を見ると、もうそのリレー号が発車直前でした。

このまま窓口に並んでいたら間に合わない! 持っているのは郡山駅までの切符だけど取りあえず乗車して清算してもらおうと、急いでホームへ向かいます。エレベーターを待つ時間の余裕もなく、トランクを持って階段を駆けたので腰を痛めてしまいました。

間に合って良かった。車内で只見線料金の精算はできました。後は会津田島駅からの東武鉄道の特急リバティ会津のチケットをネットで購入、乗り換えれば大丈夫と一安心。せっかくの只見線を楽しみたいのに腰の痛みと帰れそうな安堵で放心状態。

虚ろな目の写真を撮りました。

外は雨ながらも見事な景観。

なのに腰の痛みで気持ちの余裕は全くありません。不安な想いのまま鎮痛剤を飲みます。荷物と共に無事降車できるのか心配でたまりません。

会津田島駅に到着した頃、雨が激しさを増しました。

可愛い電車達をさっと撮影して駅の待合室へ。

初めての場所、乗り継ぎが間違いないか確かめようと窓口で訊いてみたら、どうやら私はチケットを買い間違えていたようです。窓口で買い直すかオンラインで予約を変更するか。せっかく今対応してもらっているしと窓口で買い直してオンライン分をキャンセル。

鎮痛剤が効いて腰の痛みが薄れた途端空腹を感じ、駅の売店でお弁当を買いました。しんごろう入り南会津おふくろ弁当、しんごろうが何かわかりませんがとても美味しそう。

長旅だしおやつも必要と、物産館やまなみへ。

珍しいお菓子を買いました。

東武鉄道の特急リバティ会津、この電車と只見線のおかげで今日中に東京へ戻れます。

天井が格好良い車内、

乗ってしまえば後は浅草まで運んでもらえるので、買っておいたお弁当を広げます。

左上のしんごろうとは、「うるち米を丸めて潰したものに、すり潰したじゅうねん(えごま)、味噌、酒、砂糖、みりん等を混ぜ合わせて作った「じゅうねん味噌」を塗り、火で炙って食べる、南会津町と下郷町の郷土料理」。米好きに刺さる素朴な美味しさに満たされました。

予期せぬ事態に疲れが出て、何をするでもなくぼんやりしながら浅草へ到着。会津田島駅で買った紙の切符を無くしてしまい再度支払って駅を出た私は、オンラインで買っておけば履歴が残ったのにと自分の判断を悔やみましたが、無事に東京に戻れたので良しとします。

近くて遠い我が友よ、読んでくれてありがとう。

車内で居眠りしていたら山から温泉街の風景に変わっていて、一瞬自分がなんの為にどこにいるのかわからなくなった写真でお別れです。

これにて会津若松旅行記は終了、また旅の記録など書きますね。
それまでお元気で、ごきげんよう!