我が心の音友よ、アルバム「Another mysterious ticket」、そして「湖底」楽曲解説はいかがでしたか?
収録曲について想うことを伝えてみようと書き始めました…前回は少し長くなってしまったので、今回はあっさりを心がけます!
“Rare person of wind field (Sasurai ver.)” music commentary
2曲目の「風野稀人 (Sasurai ver.)」は、2005年6月6日に発売された、PlayStation2「少女義経伝・弐 〜刻を超える契り〜」に収録された楽曲「風野稀人」の、歌入り新録バージョンです。サウンドトラックが2005年07月28日に発売、畑亜貴ベストアルバム「隷属快美の娘達~BEST SONGS II~」にも収録。
元の楽曲はサビのみ歌が入っていました。曲を作っている時、いつか全部ボーカル入りバージョンを作りたいと思いながら月日は流れ…2022年2月23日発売の「イバラ・ティアラ – 懐古庭園 Vol.07 -」にて、当時のゲームサイズをフルサイズへ、そしてボーカルメロディーを加えた完成版をレコーディングしました。
イントロだけで50秒はあり、時流から外れまくりつつも自分らしさ爆発で気に入っている曲だったので、ミュージックビデオも作ってしまいました。
そして本来のゲームサイズで歌入りというのも出しておきたくなり、今回の Sasurai ver. となりました。
はて、自分らしさ爆発とはなんだろう、言語化してみると私が自覚している自分らしさとは
・構成が商業的に流通している楽曲とはかけ離れている(イントロが長い、曲が長いもしくはとても短い)。
・気づかれないように転調しまくる。
・童謡の流れの和の要素が忍びこむ。
・メロディーが想定外の音へ飛ぶ。
といったところでしょうか。
この曲で苦労したのは、コーラスも含めると音域が広いということ。高い場所、低い場所で伸ばして歌わなければならないので、歌いにくさに作曲時の自分に恨みがこみあげます。歌いやすい曲を作りたいのではなく、こういう曲を聴きたいからと作っているから仕方ないのです。
編曲は、西岡正通さん。
原曲の雰囲気を生かしながら、さらに豪華なサウンドへと進化。イントロが長いはずなのに、セキタヒロシさんのベースラインを追っているとあっという間です。
「されど夢」の後ろで鳴っているギターは歌詞を音にしたような儚さ、遠くにいる効果音のような上昇音から福田純子さんのコーラスに繋がる流れが美しく、サビでうねるベースざわめくギター、下を支える結城賢吾さんのコーラスを聴いているとすっと曲が終わる…このゲームサイズの短さは、寂しくて良いと思うのです。
我が心の音友は、どんな時にこの曲を楽しんでくれているのでしょう? 次は3曲目の「まだ死んでない (Doubt it’s paradise ver.)」について書きますね。
では、また!