遠くて近い我が友よ、お元気ですか?
雪を求めて懐古庭園シリーズのロケハン、福井県編、石川県編、作戦変更編と続き、今回は長野県編です。
目指すは長野県白馬村。
メンバーは引き続き、カメラマン久木亮彦さん、デザイナー水口智彦さん、うちのマネージャー。新幹線で長野駅、そこからレンタカーで白馬へ。もちろんおやきタイムもあり。
白馬はウィンタースポーツが盛んな地。スキーやスノーボードに無縁な自分が訪れることはないだろうと思っていました。
アウトドア系の店舗が多く、広く綺麗な店内のカフェは良い雰囲気。
フルマークス、スノーピーク、パタゴニア、モンベル、ノースフェイス巡りをして寒冷地用装備を買い足しました。
今回、カメラマンの久木さんが提案してくれたのは、白馬のコテージでの撮影。お友達が経営なさってるキートスさんをご紹介頂きました。可愛い北欧風のコテージです。
一面の雪景色。
これぞ求めていた風景かもしれないと作戦会議、昼と夜での撮影テスト、そして灯りがどう使えるか試してみることにしました。
いざ雪の屋外へ。用意されたスノーシューを見て怯む私。どうやって装備するの…
アウトドア全般に強い久木さんに装着してもらい、
恐る恐る踏み出します。
人が踏んだ場所を歩けば大丈夫と、至れり尽くせりな先導。寒さに弱い私は、この時点で心が折れそうです。誰だ、雪景色で撮影したいとか言い出したのは…(自分)
雪の上に光が見えるような状況を作ろうと、色々工夫。
寒い中、実験を繰り広げます。
松明を掲げてみるのはどうだろう?
久木さんも水口さんも器用に小道具を生み出し、この松明も手作りです。
松明を初めて持ちました。
重く熱く、「ダンジョンマスター」では、これをダンジョンの中で持っていたのか…冒険は体力だな…と、ずっと懐かしいゲームのことを回想していました(ちなみにブロッコリーを食べる時もこのゲームを思い出します)。
持ってみると、美しい光景に。今はダウンコートを着ていますが、これで衣装ならとても格好良いのではと盛り上がりました。
できる限りの重ね着で(モンベルのウールアンダーウェア+ウールセーター+フリースパーカー+ダウンコート、ボトムはウールタイツ+カシミヤパンツ)挑んだので、寒さに震えることはなかったのですが、手袋が街用で手が冷たく、翌日購入。インドア人間なのに装備のみがっちりアウトドア派へ。
こんなにも身体を守りながら、それでも雪で遊びたい! という欲望が、大量の雪と触れてなんとなく分かる気がしてきました。
翌朝の朝食は、久木さん担当。しっかり食べて、外出。
車で青木湖へ向かいました。
青木湖(有料キャンプ場で入場料払って降りられます)は、一見普通の湖。あの映画を見ていない限り…
そう、1976年版の「犬神家の一族」。そのロケ地のひとつが青木湖。湖から足が突き出た映像はここで撮影されたようです。
私は子供の頃、映画館で見てすっかり魅了されてしまったのです。音楽をFMラジオから録音して(特集があった)その後レコードも買い、ギターで弾く練習までしました。横溝正史作品にはまるきっかけになったのかもしれません(この辺は昔のことなので記憶が曖昧です…漫画からだったかも)。
とうとう! あの場所に!! と、大いに盛り上がります。
普段ぐったり生きている自分が湖の周りで荒振り、
自分のロケハンを忘れて青木湖を堪能。
勢いがある記念写真を撮りました。
周囲には種類が分からないけど動物の可愛い足跡が。
森の動物達が散歩しているところを想像したら、メルヘンすぎて嬉しくなりました。
あ、帰りに寄った蕎麦雑炊がとても美味しかったです!
近くて遠い我が友よ、読んでくれてありがとう。
ロケハンの旅、次回は寄り道編。
間抜けなスケキヨポーズ撮影現場写真でお別れです。
また書きます、それまでお元気で。
ごきげんよう!