遠くて近い我が友よ、お元気ですか?
「君の目の王国 – 懐古庭園 Vol.06 -」2022年4月20日、配信、CD共に発売されました。
ロケハンや撮影の様子と共に全曲を紹介した動画はいかがでしたか?
と言う訳でジャケット撮影の模様をお届けします!
実は、この作品のロケハンは2020年11月から始まっています。ひとつの作品発表までにたくさん時間がかかるけど、それまた楽しいというかより一層曲が愛おしくなるというか。
Hakodate, Sapporo, Hokkaido [Nov. 2020]
Sapporo, Hokkaido [Sep. 2021]
Sapporo, Hokkaido [Oct. 2021]
本撮影は、最後のロケハンほぼ1ヶ月後。
とにかく天気が心配。曇りならそれはそれで暗鬱な写真が撮れて良いと思うのですが、雨だと狙いの王国感が難しいかもしれません。
もし雨が降ったら…それでもアーティスト写真なら撮れるので、ゼロということはない筈。
現場でできることをやろう!と撮影場所の公園へ向かいました。
午前中の光、夕方の光で撮るために、3日間全日撮影することに。
まずは1日目、白樺が目当てです。
曇りで寒かったけれど、予期せぬ銀杏の紅葉に出会い、良い雰囲気の写真が撮れました。
自然の力は本当に凄い。
ただ立つだけでも、説得力が生まれます。
今回は、デザイナーの水口智彦さん手作りのもじゃもじゃ竜のぬいぐるみ、通称もじゃ彦との共演です。
もじゃ彦を巻いていると暖かいので、寒さ厳しい札幌の公園ではありがたいパートナーです。
恒例のジャンプで1日目を締めました。
寒かったけど跳ぶと一気に温まります!
そして2日目。
怖れていた雨。寒い上に雨。
一瞬遠い目になりましたが、気持ちを切り替えてメイク。
ジャケット用ではなくアーティスト写真(プロフィールなどにも使う)を中心に撮影することにしました。
昨日は前田森林公園、今日は石山緑地です。
濡れた髪や顔を直すのが大変で、ヘアメイクの伊藤吉範さん泣かせの天候。
濡れた石は絵になるよね!と無理矢理にでもテンションを上げていきます。
風は寒いし雨は冷たいし、気合いを入れないと下がりっぱなしになる気持ちに刺激を与え続けるのです。
まあ、殆どの撮影現場は過酷です。
私の思いつきもいけないのですが、自然を相手に楽な撮影ができる訳ありません。
だからと言って、楽にできる範囲だと私が考える素敵な雰囲気には足りないのです。
創作に関しては「できることをやる」の先により良い表現があるというのが私の信条です。
できる範囲でそれなりの表現ではなく、ちょっと無理をしてもより良い表現がしたいのです。
やせ我慢で素敵を追求。体力が許す限りは頑張りたい!
震えながらの撮影でしたが、良い雰囲気になりました。
2日目のジャンプ…寒くて上手く飛べませんでした。
最終日。
どうやら今日は晴れるようです。
メイクをして公園へ向かい、水口さんの案で雨でできた水溜まりを利用しての撮影。
これは昨日降ったからこそ撮れるシチュエーション。がっかりがにっこりに変わって良かった!
最初は曇っていた空が少しずつ晴れて青空に。
気温も上がり、元気を取り戻して撮影は順調に進行。
予定のシーンを全部撮り終えました。
少し時間の余裕があったので、昨日の石山緑地へ戻り、
もう一度アーティスト写真を撮ってみようということになりました。
昨日の分だけでも大丈夫な筈ですが、より良いものが撮れるかもしれないと思うと、挑戦したくなります。
結果的には、この日に撮ったアーティスト写真をメインで使うことになったので、やはりギリギリまで粘ってよかったなと思いました。
いつも過酷な撮影につきあってくれる、カメラマン久木さん、デザイナー水口さん、ヘアメイク伊藤さんには感謝しかありません。一緒に跳んでくれるし!
うちのマネージャーも…
新千歳空港に着いたら、私は車酔いを避けたいからひとりで電車で現地に向かうからね、と言っておいたのに、そのことをすっかり忘れて空港で私を探しまくり航空会社のカウンターに問い合わせまでするという謎のやらかしがありましたが、頑張ってくれたと思います。いまだにみんなにこの件をずっとからかわれているのがちょっと楽しいです。
近くて遠い我が友よ、読んでくれてありがとう。
このパック、似合うよねと思った写真でお別れです。
また書きます、それまでお元気で。
ごきげんよう!
P.S. 「君の目の王国」ミュージックビデオも見てくださいね。